75エルカミーノ 350E/Gオイル漏れ修理

シボレーエルカミーノ 350エンジンのしつこいオイル漏れを完全に治す その1 原因の探求

エンジンオイル漏れ修理を繰り返していた350エンジンですが、今回でケリをつけます。
膨大にある社外パーツは別として、私がコツコツ手直しをしている純正部品の精度の低さが
修理をくり返している原因だと思います。
周辺部品一式をきちんとした新品パーツを使って直せば良いのかもしれませんが、ハッキリ言ってそれでは面白みに欠けます。
ダメだと思っていてもその時出来る一番安い方法で組んで次へ生かすという修理。
こんなことはショップでは絶対に出来ません。一つの修理に時間が掛かりすぎます。
私のようなプライベーターしか出来ない事と思いますが、更に修理しながら頻繁に撮影、文章化してブログにアップという行為を全て一人でこなすというのは、やってみると相当過酷な労働であるのが分かると思います。
私はこんなことをもう20年近く継続しています。
「継続は力なり」とは言いますが、継続する意味は果たして何なのだろう?
この答えを見つける旅、当ブログの存在意義がココにあると思っています。

ハーモニックバランサー、他の部品と一緒に輸入しておりました。

不人気アメ車オフ会の後、オイル漏れを確認です。山道をすっ飛ばしていたのでオイルパンまで流れていますね~
ちなみにオイルゲージはLOWの位置。エンジン復活時にMAX位置へ合わせましたが約1000キロ走行で1リッター消費です。

エンジン前回りの分解

ラジエターホースを外すのでクーラントを抜きます。
綺麗に仕上げたエンジンもオイルが漏れていては魅力は半減。
ベルト外してプーリー外して
プーラーでダンパーを抜きます。見慣れてきた光景ですね~
やっぱりオイルが漏れていました。。。
シール当たり面を確認。
あれぇ、思っていたよりアタリは悪くないぞ!
こちらは新品。当たり前ですがピカピカです。
新・旧部品を並べてよーく見比べてみます。
ウーン。。。何故漏る?

何気なくオイルシールをダンパーへ差し込んでみます。
ん?
よく見ると古い方のダンパー、真円が出ていません!
丸くない所へ薄いカラーを圧入しても丸くはならないですよね。
カラーがひずんだ原因はこれでしょうね~
原因が分かると作業にヤル気が湧いてくるもの。
クランクシール脱着。
フロントカバーを傷つけないようにマスキングテープで養生しています。
シール脱着。
新旧比較。
シールは壊してもケースに傷をつけてはなりません。
新しいオイルシールを挿入。
ポンチを使って圧入していきます。
叩く音が変わるまで叩きます。
前回同様少し飛び出します。
クランクダンパー装着。
クランクプーリー装着。
ファンを付けて
ラジエターアッパーホース取り付け。
クーラント注入。
最後にファンベルト、パワステベルトを繋いで次回試運転に備えます。