前回、燃料タンクを降ろしましたので燃料計が振り切っていた原因を探り、修理しようと思います。
とりあえず、手持ちの別車種のセンダーゲージ(燃料タンク内にあるゲージ)を車両の燃料計のハーネスへつないでメーターの動きを確認してみます。
フロート(浮き子)を下げると”E”方向へ、持ち上げると”F”方向へメーターの針が追従します。メーターは正常に機能していることになります。ちなみにEはempty(空っぽ)、Fはfull(満タン)ですよ。
さて、燃料タンクに装着されていたセンダーゲージを外して故障の原因を究明することにします。
ゲージのフロート(浮き子)を上下させても無限オーム、つまり断線しております。やはり原因は燃タンのゲージでした。ゲージのどこがダメなのか?気になりませんか??僕はとても気になる人なので更に調べてみます。
フロートの上下位置(燃料の量)を抵抗値に変換させるところ。固定している爪を持ち上げて開封して見ましょう!
蓋の裏はこんな感じ。
可動部の状態
おやおや?
接点が激しく摩耗しております。これでは蓋の円周部には接触できませんね。なので抵抗を測っても測定できない。メーターが動かない理由が判明しました。
当初はこのゲージの接点に、はんだを盛って治そうと思いましたが、接点の具合を調整するのが難しそうで止めました。そこで手持ちのゲージを流用する段取りに切り替えましたが、真ん中位置の抵抗にだいぶ差がありました。これでは交換する意味がないのでこの方法は諦め、素直に新品を輸入することにしました。
以前、330セドリックに追加メーターを装着する際、オートメーターで一度揃えた事があるのですが、タコメーターの配線後エンジン始動させたら思っていた回転数じゃなかったんです。おかしいなーと思って国産メーカーであるデフィーのタコメーターを買いなおして繋いだら200回転高かった!アイドリング回転数が200も違うのはまずいでしょう?たまたま私が買ったオートメーターに不具合があったのかもしれない?でもこんな経験したら信用なくなります。オートメーターを全て売り飛ばしてデフィーを揃えました(笑)チューニングエンジンでしたからね。正確な数値を求めていた僕だったのです。今回もちゃんとした量を知りたいので新品を選びました。
センダーゲージの適合を調べ、輸入を試みます。
何気に個人輸入を繰り返しておりますが、最近は円安傾向です。いろんな部品を購入するのであれば旨みがありますが単品輸入ははっきり言って送料が馬鹿になりません。購入したい部品は現車のモノをきちんと確認してから発注しましょう。
到着!
パイプの太さが違います。ちなみに僕のは3/8インチ(9.52ミリ)と5/16インチ(7.93ミリ)
新旧比較
手前の燃料パイプの前に見える端子は抵抗のプラス端子。実はこれを密閉している黒いゴムをこじったら燃料がにじむようになっちゃった。。新品を購入することになった最大の失敗です・・・
ゲージ取り付け面はきれいに清掃しましょう。
燃料タンク内を確認。錆びもなく、仕切り版もしっかりしています。程度は最高です♪
白いテープは接着糊のついたゴムシート。フレームと燃タンを直接密着させるとタンクはバンドで固定されているだけですのでズレたり擦れたりします。小石が間に挟まって擦れると鉄が薄くなって燃料がにじんできたり、最悪穴が開いて燃料漏れを起こします。今回バンドは再使用するので気を使いたいところ。ちなみに新車時は薄い紙が挟んであった模様です。ホームセンターに普通に売っていますので是非ひと手間挟んで装着して見てください。
それでは挿入です。
円盤の金具を回転させてかしめる構造。ポンチでコンコン叩きます。
山と山が重なったらオッケーです。
次回はタンクの装着です。