75エルカミーの修理デス

シボレーエルカミーノ エンジン点火系の故障探求と修理

路上故障してエンジン始動困難となった、75エルカミーノ。
仲間の助けもあり何とか無事にガレージ内へ搬入できましたので、ここでじっくりと故障の原因を探っていきたいと思います。

1.まずはメインキーをオンにしてみます。
メーターのインジケーターランプが点灯し電磁ポンプが作動します。つまりバッテリー電源が正常に機能しているということ。
ここで何も起きなければ電源が来ていないのでメインヒューズやハーネスの点検となります。

2.セルを回してみます。
キュルキュルと勢いよく回します。ということで始動系統は問題ないということになります。
セルモーターが回らない(変化がない)とか「カチッ」と言ったまま動かない場合はモーターやマグネットスイッチ等の点検をします。

3.燃料がキャブレターまで来ているのか確認してみます。
電磁ポンプなので普通はあり得ませんが、メカポンプの場合ですと燃料ホースの不具合(バンド緩みやホース切れによるエア吸い)で燃料がきちんと吸われない場合があります。特に急に寒くなった日とか・・・
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燃料ポンプが作動すると勢いよく燃料が流れてきます。ガソリンですのでガラスの瓶で確認してくださいね。

4.プラグを外してきちんと火が飛んでいるのか確認してみます。
クルマの金属部分にプラグを近づけてセルを回してみます。
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なんと火が飛んでいません!
ということは、点火系統に何らかの不具合が起きているということになります。
爆発せずに霧状のガソリンが充満するからエンジン回りがガソリン臭くなるんです。

ここから先は点火系統に的を絞って点検していきます。

5.ディストリビューターに電気が来ているのか確認してみます。
検電器を当てて電源(12V)が来ているのか確認。
img_4450-2音が鳴り、赤く光りますのでオッケーです。
不具合はデスビ本体内部で起きています。

6.デスビ内部構成部品の確認と点検をします。
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プラグコードとデスビキャップ。
それまで普通に走行していたので、まずプラグコードに不具合はないでしょう。
不安であれば、抵抗を測っておけばいいと思います。
1.2気筒死んでいても、エンジンのかかりは悪いですが始動しますから・・・
デスビキャップも古そうには見えない。どちらかと言うと新しい。
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ローターもまだ真新しいです。
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バキュームアドバンサーは新品交換されていました。コンデンサーも問題なさそう。
ピックアップコイルはどうなんだろ??新しく見えるけどね~

イグニッションコイルの抵抗を測定してみます。
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一次コイルの抵抗(一次端子の+と-)を測定。

次は2次コイル側(一次端子の+と二次端子※デスビに繋げるコードの差し込み口
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断線しています!2次コイル断線。

※断線した画像しかないのですが、一番最初に測定した時の抵抗は二次側も正常でした。初めは完全に断線していなかったのです。。。
自信をもってピックアップコイルを交換してもエンジンが始動せず、もう一度、二度と数回に渡って二次コイル抵抗を測定したら完全に断線。
修理の流れをわかりやすくするために後述しておりますが、実際の修理は行ったり来たりを繰り返すことが多いです。
簡単に分かったら自動車整備士なんて要りません。修理は推理という理由はここにあります。難しいですね~

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蓋を開けて見るとコイルは交換されて無さそう。色々交換してるのになー
イグニッションコイルを注文です。
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コイルの端子はこんな形状になっています。いつ何が起こるか分からないので変わった端子は保管しておきましょう。
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新旧比較。
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コイル単体で測定。一次側
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二次側 オッケー

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ピックアップコイルも注文していました。上が新品です。
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不安要素は消し去りたいのでピックアップコイル、イグニッションコイルとも交換します。ピックアップコイルは予備部品に…
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外した部品を元に戻しセルモーターを回すと元気にエンジンは始動しました♪♪

今回の修理は私が止まる瞬間を覚えていたので的を得た作業ができましたが、何もわからない状況ですと時間もお金もかかると思います。
古いクルマは故障のリスクを背負って走っているということを念頭に入れて愛車と接していきましょう!

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