75エルカミーノ 350E/Gオイル漏れ修理

シボレーエルカミーノ 350エンジンのオイル漏れ修理 その3 オイルパンの脱着

平成29年の2月の日曜日早朝。寒いですがシャッターを開けてストーブを炊き、念願のオイルパンを脱着するためにエンジンクレーンのセッティングをします。
作業時間は家族が起きてくるまで。
まずは正面に設置。ピッカピカのエンジンクレーンがカッコイイです!でも、クルマの位置が中途半端でこの状態でリフトさせるとシャッターが閉まらなくなっちゃう。。。もっとバックさせたいけど既にタイヤを外してウマを掛けている状態です。
ギリギリまでクルマに近づけてみると接触は回避されました。シャッターは確かに開閉できるようになりましたが今度はシャッターを閉めた状態で左右へ行き来できなくなりました・・・夜な夜な作業する予定ですのでこれでは作業性が悪くイライラするでしょう。
そこで、クレーンを右側へ移動。インナーフェンダーは外してあるし、右側にはエアコンのエバポケースがあるくらい。今回エアコンは触らないので俄然この方が使いやすそう。フェンダーに傷をつけないように気を付けようっと。
早速エンジンを釣る準備を始めます。釣るロープはこれまたアストロプロダクツ製のポリエチレン製ベルトスリング。全長1.5メートル、ベルト幅3センチ、耐荷重1トンという今回の作業にはピッタリな一品。価格は620円。
ベルトを掛ける場所はエキマニ。まっすぐに掛けるのは難しいので斜めに掛ける。ベルトがタペットカバーに接触するのでタオル等で養生。ベルトにテンションが掛かるぐらいまでリフトさせておきます。釣り上げたときに水平になるようにしておかないとエンジンが傾いて部品を破損させたり挟まったりして面倒なので(何せ、ぼっち整備です)ベルトを掛ける位置は何度も確認しましょう。何事も段取りが重要です。段取りがしっかりしていればあとは段取りに沿って作業するだけ・・・
それではエンジンマウントを切り離します。
エンジンがきちんと持ち上げてない状態で強引にボルトを引き抜こうとするとねじ山を痛めるのでスルッと抜ける位置で抜きましょう。今回の作業、基本的にボルトやナットは再使用です。
周りに気を使いながらリフトしていきます。
メンバーとオイルパンの隙間が広がって来ました♪
エンジンのオイルストレーナーを交わしてくれました!
メンバーとの隙間もバッチリです。

ミッションはクルマの下に置いたまま。もう少し。
脱着成功!ここでいったん作業中断です。

深夜、作業再開。
40年もオイルに浸かっていたオイルパン内はやはり汚かった・・・
外したら終わりではありません。エンジンブロック内部を確認します。
エンジン前方。前側にオイルパンを固定する面&ボルト穴がないです。タイミングギヤカバーとオイルパンはオイルパンガスケット(パッキン)を介して止まっているだけ。スゲェ作りだ。。。
クランクを回して各シリンダー内にオーバーヒートを起こしたような跡(縦筋)がないか目視確認。オッケー
オドメーター5万8千マイルは実走行と判断。
古いコルクパッキンをスクレーパーで剥がして本日の作業終了です。超使いやすいこのパッキン剥がし、なんとダイソー製。税込み108円ナリ。僕はこれで何でも剥がしちゃいます。これしか持ってないし(笑)