75エルカミーノ リアアクスル

シボレーエルカミーノ リヤホーシングのオーバーホール その2 右ブレーキO/H

リヤ右側のブレーキオーバーホールを行います。基本的に左右は同じ構造なので同じことの繰り返しとなります。
スムーズに事が運ぶかと思いきや、これがまたトラブルを抱える事となります。。。

ブレーキドラムを外して内部を一回り点検。
向かってホイールシリンダーの右側が湿っています。
ブレーキシューを外すとシリンダーからブレーキオイルが漏れておりました。

<何故、ブレーキオイルが茶色く変色しているのか?>
ブレーキオイルは吸水性があります。オイルなのに水を吸う。。
車検時にシリンダーカップをオーバーホールしていれば良いのですが、お店やお客の都合上(時間や金額とか)漏れていなければ目視点検だと思います。
表面を防錆処理されていないシリンダー内に水が浸入すれば、そりゃサビますよね?
マメにブレーキオイルを交換していれば大丈夫かと言うと完全にオイルは交換されていないので少しずつサビてきます。サビはシリンダー壁部の虫食いの原因になります。
私のエルカミは購入時にブレーキオイルを抜き替えています。オイルの汚さから相当交換されていなかった感じ。
経験上、そういう状態を変化させるとさらに悪化します。今回もオイルがサラサラになってしまったのでカップを超えて漏れてしまったと推測。オイルや水回り、燃料系も同様です。今までが悪いなりにバランスが保たれていたんでしょうね~

シリンダーは交換するので先にバックプレートを清掃。
シャフトのオイルシールを確認。漏れは無いです。
案の定、ブレーキパイプは回りませんのでバーナー使用。
いくつになっても火遊びはワクワクします(笑))ブランキーの「DIJのピストル」を口ずさむ♪
回りましたー
バックプレートを塗装。
ブレーキシューの当たる壁面に薄くグリスを塗布。
ジャンジャン組んでいきます。

トラブル発生!

ブレーキの自動調整機能を確認してみると不具合発生。
カムを逆回転させるとロックするはずがクルクルと回ってしまいます。。
よく見るとカムのギヤとギヤをロックさせるプレートが離れています。
下側にあるリターンスプリングの渦巻がプレートを押し上げているようです。ちなみに反対側と同じ部品です。何度も組みなおしてみますが状況は変わらず。。。
何も部品は持っていないし、時間も時間なので(午前2時過ぎの出来事です)このまま先へ進みます。自動調整が利かないだけでブレーキは効くでしょうからね!
ブレーキドラムの清掃。
ドラムを塗装して今度はブレーキオイルのエア抜きです。以前、スマートというクルマのオイル交換用に購入したオイルの上抜きマシーン。負圧を利用してオイルをオイルゲージ挿入部より抜くんです。ブレーキオイルを抜くには持って来いですねー
今回はコンプレッサーへ繋いで抜きましたが、私のはチャリンコの空気入れみたいなポンプも備えているので路上でも使えます。ボッチ整備には欠かせない道具です。エア抜き完了後、実際にブレーキを踏んでみてオイル漏れの確認と作動の確認をしておしまい。

自動調整機能の問題点を残して(後日修理します)次の作業へ取り掛かります。