ぶた目カミーノには新品のラリーホイールが奢られておりました。ラリーホイールとは簡単に言えば掘りの深いてっちん(スチール)ホイールの事です。現代のクルマにもスチールホイールは使用されておりますが、形は非常にそっけないつまらないものです。
しかし、70年代のクルマに履かされているスチールホイールは飾り穴の形、個数、リムの形状等メーカーによって拘りがあり今の眼で見てみると非常にノスタルジックで魅力あふれるモノとなっておりファンが多いです。さらにアメリカ人はこのただのてっちんに、きらびやかなメッキパーツを装着してより一層豪華な足元を演出させたのです。
国産車でもセンター部分にメッキのキャップを装着するお椀キャップなるものが用意されていました。何とも言えないオーラを醸し出しておりませんか?
セドグロ仲間の低グレード330セドリック
何年も前の画像ですが、タイヤとホイール、お椀キャップ、そして車高具合!完璧です。
私も以前、国産てっちんホイールをラリーホイールに見立てようとシルバーに塗ったことがあるのですが満足できるような仕上がりにはできませんでした。長年疑問に感じていたところなのですが、なんと実物は微妙に青みがかっていたのです。新たな発見でした♪
新品なので裏側も非常に綺麗デス。ホイールバランスはまだとっておりません。どういうバランスウエイトを何処に取り付けるか悩んでいましたので・・・
フロント7J、リア8Jオフセットはだいたい0かな?メイドインUSAが光り輝きます♪アメリカ製品に憧れを持った最後の世代ですので生産国には拘ります。
せっかく外したので綺麗に洗ってワックスを塗ります。まっさらな時に手をかけておくとその後の劣化具合に必ず差が出ます。
ホイールも新品、リボンタイヤも新品です。足元が引き締まります。
そして今回のメインテーマ
センターキャップは付いていたのですがトリムリングが付いてなかったので輸入しました。拘りのディープリム!
話は少しそれますが、エアバルブの逃げ穴にバリが残ったままのモノが輸入品には流通されているようでペーパーで馴らしておかないとゴムバルブの付け根を損傷させることがあり危険です。
昔買った、マグナム500という有名なてっちんメッキホイールがあるのですが、バリがあったままバルブをつけて走ってしまい見事に切断した経験があります。
前後で深さが違います。たかが約1センチですがこの違いがクルマに大きな視覚効果を与えるのです♪立ち上がりの角の形が僕の購入したモノのように微妙に丸みがかっていたり鋭角だったり段付きだったりと何種類もあって楽しいです、アメリカ。ホラホラ、華やかな雰囲気になったでしょう!てっちんとトリムリングの間に見える黒い影(すきま)が何とも素晴らしいのです(笑)全部メッキではダメなんです。。。ホイールリングを装着したことにより、一層すり鉢状に見えて数値以上に深く見えます。
比較。どんなクルマにもつければいいのかというと、そんなこともなく例えば60年代半ばのエルカミあたりは直線基調のシンプルなボディラインなのでボディカラーにもよりますが付けないほうが好みです♪
トリムリング裏は鋭利な刃物のような取り付け形状となっており、一度装着してしまうとホイールは傷だらけになってしまいます。無垢のラリーはラリーで渋いのですが、今回はごめんなさい…
装着してみました!どうですか?いい感じじゃないでしょうか!?
フロントフェンダーに覆われたナローなフロントタイヤ…最高ですよね~
この感じを前に乗っていた330セドリックで出そうと計画していた時もあったのですが、攻撃的でマッスルないでたちも悪くないよなと思い、結局やらずじまいで終わりました。
最近思うのは、なんでも一台に詰め込むのではなく、テーマに沿ってクルマをカスタムしたほうがそのクルマは長生きするんじゃないかと。
このエルカミのテーマは不人気な4代目のエルカミを日陰から日向へ出すこと。スゲェ!ではなくイイねぇ~って言われるようなクルマ。「そんなクルマはどんなクルマなのか?」それを紐解くためにこれから試行錯誤していこうと思います。