さて、購入の決まった仙台市民氏の79グランドマーキス。
購入前から気になっていた不具合はどうなったのかというと、全て治すという結論に達しました。
つまり
- 外装のクリア剥げの修復
- トランスミッションの修理
- エアコンの修理
- 他、気になるところは全部治す
です。
なお、ナンバー所得にまつわる整備は当たり前でディーラー車とは言え、考えなくても結構な金額がかかることは明白で在ります。
このマーキスの車両本体価格はだいぶお手頃でした。初めから駄目なことろはやり直す覚悟で内装ばかり気にしていた気がします。
内装部品を探すのが一番大変ですからね~
大抵、この辺りの年式のクルマは価値がないので持ち主もできるだけ安くあげようと企む輩ばかりです。壊れたら壊れっぱなしです。不具合は騙し騙し、水やオイルは足し足し。
他にも気を付けなくてはならないのは、おじいちゃんが大事に持っていたアメ車が遺産相続等で市場に出回った車両。
ディーラー車で走行距離が3万キロとか。物凄く見てくれはよろしいのですが、機関はグズグズだったりします。
何十年もたまにしか乗らなかったようなクルマをクルマ屋がきちんと整備なんてまずしません。ブレーキオイル交換して終わりです。
今だったら吸水性のあるブレーキオイルだって交換しないかも・・・
きちんと整備してから(部品を交換してから)乗り出せばいいのですが「見てくれがいいから、中身も良いだろう?」と勝手に解釈する人が多いので納車後、エライ目にあいますwww ※ちなみにこの例えはアメ車に限ったことではないですよ。
彼の信条はどんなクルマでもアシになるコンディションの追求なのです。330もそうでした。
そして彼の場合は知識もあったりするので、
「全てお任せします♪」ではなく「払うもの払うんだからきちんと直してくださいよ」なのですね。
言ってること分かりますか?
「こんなもんですよ~」は許されません。治す方も大変だと思います(笑
まずは外装の手直し
タイヤも新品に変わっていますね。彼はボンマスの重要性を認識しておられますのできっちり新品を装着します。
2柱リフトに載せてオートマの修理
全バラです。市販のO/Hキットを使って修理を試みます。
ミッションを組んでクルマに装着!
シフトショックは・・・
治りません~
仙台市民は納得が行かないので(治っていないので当たり前ですが)もう一度脱着、分解。
さらにスラストワッシャー交換で完治♪
そしてエアコンはA6コンプレッサーASSY、リキッドタンク、エキスパンションバルブを交換。
さらにウォーターポンプ、ラジエター、ヒーターコア等のエンジン水回りを一掃。ラジエターは現品オーバーホール。ヒーターコアを交換するということはインパネ全バラなので清掃とバルブの交換。
パワーウィンドウも作動不良なので直します。モーター交換。
モーターだけではなくギヤも交換。プラ製ギヤは劣化します。
ドアロックソレノイドも交換。壊れては無かったんだけど動きが渋かったみたいで全部交換!集中ドアロックって鬼門ですよね~
続きます。
マフラータイコも交換。
テールパイプも交換。送料高そー
パワステもオーバーホール。
ボンネット裏のインシュレーター。僕もエルカミに付けたいなー。
天井&バイザーは張替え。なのでついでにバイザーアームも交換します。目に入ってくるところが綺麗だと締まります!運転していて気持ちいいでしょうね~
しばらくして、路上復帰した画像が届きました。
その画像がこちら・・・
そして、第三回ミチノクレトロカーズセッションにてお披露目
素晴らしいコンデションですね~
独特の雰囲気があるので足を止める方が多々おりました。マーキスって車高下げちゃダメなんだな。凛々しい感じが失われちゃう。
ローライダーでベタベタのリンカーンは好きなんだけどなぁ・・・
僕もイロイロやる人間なので分かりますが、特に価値のないクルマをこの程度まで持っていこうという迷いのない強い信念とモチベーションの維持はポンポンクルマを乗り換える人間には絶対に分からない行為だと思います。自分の好きなクルマを手に入れて直していく。出来上がったクルマを購入(輸入)するのも手段の一つですが飽きるのも早いです。ここまで仕上げても、イベントで初見した僕に指摘された不具合を彼は今もコツコツ治しております。手を加えながら維持していく、というスタイルが僕が思うベストな旧車との接し方です。